独立行政法人国立美術館
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野田九浦(1879ー1971)
NODA, Kyuho
東京の生まれ。本名道三。1883年一家で函館へ転居。1895年寺崎広業に伴われ上京、門下に入った。96年東京美術学校日本画科選科に入学するが、98年美術学校騒動で広業にしたがい退学、日本美術院研究生となった。同時に白馬会研究所で洋画を学んだ。98年日本絵画協会6回絵画共進会で《王昌齢》が二等褒状を受けた。1907年1回文展で《辻説法》が二等賞、文部省買上となった。ついで5回文展《仏教東に来る》、7回展《天草四郎》、8回展《梅妃、楊貴妃》、9回展《発願》、10回展《歌垣の人々》がいずれも褒状、11回展では《妙見詣》が特選となった。19年以降は帝展に出品。38年日本画院の創立に参加。新文展にも出品。47年帝国芸術院会員。49年日展常任理事となった。
 
出典:
文展の名作[1907-1918]
1990年
p.90