岡﨑乾二郎:死者はきっと到着できますか(天の光は出口の合図)?肉体もなく翼も必要ない魂だって、こんなに上まで飛びつづけられないわ。かつて川の畔に一本の高い高い木があり(それを猿のように攀じ、鳥のように枝うつりし)未来の故郷へ行けると教わりました(勉学の手引き!)。木は朽ち、膝を草叢につくと「これはスミレ」。わたしはその名を知っています。 (2008)
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