独立行政法人国立美術館
www.artmuseums.go.jp
岡﨑乾二郎    1955 -
OKAZAKI, Kenjiro  

作品詳細

絵画 : 油彩その他
死者はきっと到着できますか(天の光は出口の合図)?肉体もなく翼も必要ない魂だって、こんなに上まで飛びつづけられないわ。かつて川の畔に一本の高い高い木があり(それを猿のように攀じ、鳥のように枝うつりし)未来の故郷へ行けると教わりました(勉学の手引き!)。木は朽ち、膝を草叢につくと「これはスミレ」。わたしはその名を知っています。
平成20年   アクリル、カンバス   228×140.9×6.3cm
平成23年度      購入   10640-01
国立国際美術館
  
Paintings : Oil Paintings, etc.
Will the dead be able to arrive (is the lift of the heavens the sign of an exit)? A soul with no flesh, and no need for wings, can’t go on flying this high forever. Once there was a single tall, tall, tree on the causeway of the river (and if you climbed it like a monkey, hopped its branches like a bird), I was told that you could go to the birthplace of the future (study guidelines!) The tree rots, and bends its knees down to the grass, saying, “This is a violet.” I do know that name.
2008   Acrylic on canvas   
10640-01
The National Museum of Art, Osaka


作品画像

画像をクリックすると、拡大して表示されます.
来歴
南天子画廊, 東京; 購入, 2011/平成23年度.
展覧会歴
2014 コレクション3, 国立国際美術館, 大阪, 2014/12/20 - 2015/03/22
2017 コレクション 風景表現の現在, 国立国際美術館, 大阪, 2017/07/18 - 2017/10/15
2018 視覚芸術百態 19のテーマによる196の作品, 国立国際美術館, 大阪, 2018/05/26 - 2018/07/01, 10. タイトル. pp. 41, col. repr., 92, 108.
2019 岡﨑乾二郎 視覚のカイソウ, 豊田市美術館, 豊田, 2019/11/23 - 2020/02/24, カタログ: cat. no. 073, pp. 098-099, col. repr., 395. BOOK2: cat. no. 073, p. 03 repr.
2022 令和4年度独立行政法人国立美術館巡回展 国立国際美術館コレクション:現代アートの100年, 広島県立美術館, 広島, 2022/04/02 - 2022/05/29
2022 令和4年度独立行政法人国立美術館巡回展 国立国際美術館コレクション:現代アートの100年, 大分県立美術館, 大分, 2022/06/11 - 2022/08/21
参考文献
2014 中村麗編., ジョン・バレット訳, Kenjiro OKAZAKI, BankART1929,横浜, p. 150, col. repr.

「岡﨑乾二郎」の作品一覧

作家名 作品名 制作年 ジャンル 所蔵館 画像
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 あかさかみつけ 1987-89 彫刻 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 テウミンとたみをとむらって バツサイとつみをきりしは
2000 彫刻 東京国立近代美術館
岡﨑乾二郎 屋根の熱気に吹きつけられ、祖父の顔は頭蓋骨のようにもう色褪せて見える。ところで彼は何といったのでしたっけ?灼熱の焼きごてを眼に入れられようとしたときに。「僕の美しいお友達、火よ。もう少しやさしくお願いします」。大丈夫。安心なさって。姉は日傘を取りにいき、祖父は指先をまるく尖った舌で冷やしていた。 2002 油彩その他 東京国立近代美術館
岡﨑乾二郎 背後から火事が迫ってきたとでもいうの、この顔の青さは普通じゃないわ、どうしたの?ぽつりと答えます。「惜しいと思うほどの物は捉まえようと追いかけず、一生惜しんで思い出せるようにしておいたほうがいいんだよ」。そうか。胡瓜の漬け方を、老婦人から習ったときみたいに、熟した実がひとりでに落ちる音を聞いた。 2002 油彩その他 東京国立近代美術館
岡﨑乾二郎 [3点組 個別に作品名あり、枝番データ参照] 2008 油彩その他 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 死者はきっと到着できますか(天の光は出口の合図)?肉体もなく翼も必要ない魂だって、こんなに上まで飛びつづけられないわ。かつて川の畔に一本の高い高い木があり(それを猿のように攀じ、鳥のように枝うつりし)未来の故郷へ行けると教わりました(勉学の手引き!)。木は朽ち、膝を草叢につくと「これはスミレ」。わたしはその名を知っています。 2008 油彩その他 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 光にとって空気は透明ではない(侵入の妨げ)。だから天空には星!つまり窓が開き、夕方には眩しい光(言葉ではなく)が地上へとどく。 2008 油彩その他 国立国際美術館
岡﨑乾二郎 空の国も(地上と似て)樹木と花々に満ち、動物も鳥も(もちろんアヒルも兎も)いて、みんな地上より美しい!それらは確かに存在する!空の青さを見なさい。遠くに存在する、ものはなんでも青、と見えるのだから。 2008 油彩その他 国立国際美術館

検索メニューにもどる